TOKYO 八重洲ダイビル建替計画

「継承と革新」のシンボルとして
八重洲の伝統を継ぎ、未来を拓く。

八重洲ダイビル建替計画 概要

高度経済成長期の1967年に竣工した旧八重洲ダイビルは、建築家・村野藤吾氏による石張りの力強い外観で八重洲通りの「格」を形成する象徴的存在でした。約60年の時を経て誕生した新ビルは、旧ビルと同じ濃色の御影石を採用し重厚な存在感を継承。さらに旧ビル屋上樹苑の種子から育てた木々を外構植栽に利用するなど、環境への貢献という、当社のDNAも引き継がれました。BELS認証におけるZEB Ready(オフィス部分)やLEED認証GOLDを取得するなど最先端の環境性能と、中間層免震構造による最高ランクの耐震性能を備え、「価値継承と革新」のコンセプトのもと、八重洲の伝統を守りながら未来を切り拓く次世代型オフィスとして生まれ変わりました。

竣工までのタイムライン

  • 2019年
    閉館発表
  • 2021年 12月末
    閉館
    ~基本設計
    ~実施設計
  • 2022年 6月
    解体工事開始
  • 2023年 3月
    新築工事開始
  • 2025年 6月末
    新ビル竣工
八重洲ダイビル建替計画

Details

―― 東京駅八重洲口エリアは今、かつてない規模の再開発の真っ只中にあります。この変革の時代において、ダイビルは実に約60年もの長きにわたり、この八重洲の地でビルを守り続けてきました。その挑戦の最新章として誕生したのが、新たな八重洲ダイビルです。

八重洲ダイビル建替計画

八重洲エリアで長年にわたり歴史と伝統を紡ぐ建築

1967年に竣工した旧八重洲ダイビルは、当時の日本が驚異的な経済成長を遂げ、オフィス需要が急拡大する中で、その旺盛な期待に応えるべく建設されました。首都の表玄関にふさわしいオフィスビルを目指し、建築家・村野藤吾氏が設計を手がけたその姿は、石張りの力強い柱フレームと、繊細かつ優美な梁フレームが織りなす外観が特徴でした。まさに、八重洲通りの「格」を形成する象徴的な存在として、多くの人々の記憶に刻まれています。
そして、新たな八重洲ダイビルは、旧ビルの持つ「顔」を大切に受け継いでいます。外装材には旧ビルと同じく濃色の御影石を採用し、重厚で確かな存在感を今に伝えます。さらに、大判ガラスの窓周りに施された石材の細やかなディテールが、光の陰影によって建物全体に品格をもたらし、過去と現在が美しく調和する姿を見せています。

八重洲ダイビル建替計画

自然との共生、未来へ受け継がれる環境DNA

建て替えでは、卓越した意匠に加え、環境への貢献という、当社が受け継いできた大切なDNAも引き継がれました。当社は1963年に完成した旧新ダイビル(大阪市北区)で、日本初となる約1,000坪もの屋上樹苑を設けるなど、1960年代から一貫して土地開発と自然環境の共生を意識してきました。この理念は現在も脈々と受け継がれており、旧八重洲ダイビルの屋上樹苑で採取された種子から育てた木々が新ビルの外構植栽に利用され、環境への貢献とともに、その価値が未来へと継承されています。

八重洲ダイビル建替計画
旧八重洲ダイビルの屋上樹苑

国内外で高く評価される最先端の環境性能と安全性

また、100年以上の歴史を持つオフィスビルディベロッパーとしての知見を活かした、さらなる革新にも挑戦しています。本ビルは、国内認証のBELSでオフィス部分においてZEB Readyを取得したことに加え、米国のLEED認証において新築物件では当社初となるGOLDを取得し、国内外で高く評価された環境に配慮した最先端ビルです。脱炭素社会の実現に向け、非化石証書などを活用した再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力を導入し、環境性能においても最先端を目指します。
本ビルでは、地震時の安全性を確保するBCP対策も万全です。中間層免震構造を採用し、JSCA(日本建築構造技術者協会)が定める耐震性能グレードにおいて最高ランクの「免震上級」をクリアしています。さらに7日間の非常用発電機運転や10日間の水供給など、災害時にも安心して利用できる環境を整えています。
まさに八重洲ダイビルは、企業の価値創造を支えながら、人々の健やかな日常と街の持続的な成長をともに実現する、都市に開かれた次世代型オフィスとしての存在感を放っています。この建替計画は、「価値継承と革新」という揺るぎないコンセプトのもと、八重洲の伝統を大切に受け継ぎながら、未来を切り拓くダイビルの挑戦を体現するものです。私たちは、過去を敬い、現在を磨き、そして未来を創造し続けていきます。

八重洲ダイビル建替計画
八重洲ダイビル建替計画

VOICE

伝統と革新が融合した、新たなフラッグシップビル

建て替えにあたって掲げたコンセプトは、「価値継承と革新」。旧ビルの繊細で美しい意匠を現代的に再解釈し、洗練された重厚感と品格を備えた外観へと生まれ変わらせました。クラシカルな趣と際立つ存在感は、当社のフラッグシップビルにふさわしい風格を備えており、通行する人々の目に自然と留まり、ランドマークとして認識されていくと確信しています。

建設技術部 T. T.

建設技術部

T.T. 2019年度キャリア入社し、現職。

INFORMATION

物件情報

所在地:
東京都中央区京橋1-1-1
敷地面積:
1,965.99m²(594.71坪)
延床面積:
22,042.78m²(6,667.94坪)
階数:
地上11階・地下3階
構造:
中間層免震
鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
用途:
事務所・飲食店舗・物販店舗・駐車場・地下街接続通路
設計・監理:
株式会社日建設計
施工:
鹿島建設株式会社
竣工年月:
2025年6月

物件情報

八重洲ダイビル

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