タイトル
テラコッタ(外装)
作者・施工者
旧ビル時代 制作
大阪陶業(株)
(旧・大トー、現・(株)日本ネットワークサポート)
解説
旧ビルの軒蛇腹(のきじゃばら)や窓台にはテラコッタが使われていました。こちらは、旧ビルの設計監督であった渡辺節が大阪陶業(株)(当時)に委託し、日本で初めて製造されたもので、国産テラコッタの始まりとなっています。渡邊節は、採算性を重視しつつ、当時、輸入品に頼るしかなかった建築資材の国産化を国内メーカーに促し、国内製造業界の底上げに貢献したと言われています。
旧ビル頂部のテラコッタは、コンクリートと完全に密着しており、取外し不能であったために再利用は断念され、新ビルのテラコッタは、旧ビルのテラコッタを石膏で型取りして作り直しました。外装レンガや石材レリーフと同様、味わいのある色調を忠実に復元すべく、焼きムラをつけエイジング加工を施すなど、華麗な装飾模様をもつ意匠が新ビルにおいても再現されています。
制作・設置年(竣工年)
1925年(設置年 2013年)
設置場所
ダイビル本館 外装