タイトル
漆アート「景」
作者・施工者
渡邊 希 Nozomi Watanabe
作者コメント
作品は、古来仏像造りの技術であった「乾漆」による全長各3mの漆造形である。朝日が昇る東側に金色、夕陽が沈む西側に艶光りの朱色を設置した。各々は表裏一体の形態で、光を纏うようなドレープをイメージした。
漆が放つ質感は、建築に、時間に、色を添える。素材からの発想を基本に「漆のある空間」を提案する。
解説
乾漆/漆・麻布・金箔(金箔は「景−金−」のみ)
2015年3月の当ビル竣工に合わせ、エレベーターホールに設置された作品です。「堂島の杜」を抱く新しいビルに相応しく、作品は日本古来の自然素材である”漆”を原料にした「乾漆」作品を採用。都市と自然に配慮した作品となりました。
鏡のようになめらかな漆の表層と品格のある質感が、周囲の景色や色を写しとり、それらと呼応しあい、都市と自然、外と内、人と建築とを繋ぐ役割を担っています。
制作・設置年(竣工年)
2015年
設置場所
新ダイビル 1階エレベーターホール