09 2013 大阪 中之島3丁目共同開発 中之島ダイビル・ダイビル本館建設における
伝統の継承と最新性への挑戦

未来に向けたダイビルなりの「最新の解」

新しいダイビル本館は、時代が求めるニーズに応えるため、その時代の最新の技術成果に対しても敏感でなければならない。そこから新しいダイビル本館では最先端の発想および技術が惜しみなく投入された。それが「低層部に最新オフィス機能を融合」「新旧の対比・光に満ちた最新オフィス空間」「自然エネルギーを生かすエコオフィス」をテーマとした未来型オフィス空間の創造であった。自然換気システムや自然調光エコシステム、中之島ダイビルで採用実績のある無柱空間の実現、災害時における電力供給対応なども取り入れられた。

  • 四季の丘から望むダイビル本館

建築工事は2009(平成21)年からの地下解体工事を経て2010年10月に開始されたが、施工でも新たな挑戦がなされ、石マリオンルーバーや透かし積み、中空積みによる外装レンガ施工、オフィスエントランスのガラス積層壁および石積透かし壁などを実現した。2013年2月に完工し、同時に関電不動産との中之島四季の丘も完成し、これにより中之島3丁目は全く新しく生まれ変わることになった。

完成したダイビル本館は、これからのオフィスビルはこうあるべきだというダイビルからの未来へのメッセージであり、「最新の解」にほかならなかった。