11 2007 海外 海外事業 初めての海外事業展開への挑戦

JHGとの厳しい契約交渉

ダイビルはベトナム事業を通じて英語での契約交渉に慣れつつあったものの、JHGが雇った弁護士との契約交渉はこれまで経験したものとは一線を画す厳しいものとなった。ダイビルは豪州6大弁護士事務所の一角であるClayton Utzの弁護士を起用し交渉に臨んだが、相手方はあらゆる点で有利な条件を得ようとし、強硬な姿勢を固持した。契約書の分量は500ページを超え、全体の仕組みを理解するまでに相当な時間を要した。

朝から晩まで会議室にこもり、ひたすら交渉を続けるような日々が1カ月ほど続いた頃には不思議と相手との信頼関係が生まれ始め、契約が自然とまとまるようになった。2018(平成30)年8月、ダイビルはJHGと土地売買契約および開発マネジメント契約を締結し、晴れて豪州への初進出を遂げた。