08 2005 東京 秋葉原ダイビル 秋葉原で世界的なIT拠点づくりの
一翼を担う

高い関心を集めた秋葉原ダイビルの完成

IT拠点を目指す秋葉原クロスフィールドのうち、ダイビルが担当した秋葉原ダイビルは2005(平成17)年3月に完成し、オープンしたが、テナントにはそれにふさわしい企業や大学、団体が名を連ねた。6階から15階には産学連携機能を担う東京大学、筑波大学、首都大学東京(現東京都立大学)、明治大学、東京電機大学、徳島大学、そして既知の概念を脱却し、情報クリエイターとして常に新しいものを創造することを掲げた日本初の株式会社立であるデジタルハリウッド大学が入居した。さらに産業技術総合研究所、情報通信研究機構、日本弁理士会、つくば市などが入り、16階から30階までは日立製作所が入居した。

  • 秋葉原駅側からみる秋葉原ダイビル

オープニングセレモニーにはダイビル、NTT都市開発、鹿島建設の関係者に加え、石原慎太郎東京都知事や細田博之内閣官房長官、棚橋泰文科学技術政策・情報通信技術担当大臣といった政府関係者も来賓として臨席し、秋葉原クロスフィールドへの熱い期待を語った。なかでも石原知事は「世界的に知られた秋葉原にIT産業基盤を集積し、東京はもちろん日本のIT産業隆盛に向けた起爆剤にしたい」といった挨拶を行った。

なお、同年4月には秋葉原ダイビル産学連携フロアに入居する大学や企業、独立法人などをメンバーとして「IT基盤型先端技術による産業の創出と再生」を目指すプラットフォームとしてアキバテクノクラブが設立され、情報系ものづくり分野だけでなく、社会学系、まちづくりや生活・文化といった広範囲に及ぶ産学連携を支援している。