07 2000 大阪 梅田ダイビル 超高層密集街区・梅田で
大規模複合開発プロジェクトを推進

ハイスペックなオフィス空間を実現

3階以上のオフィス空間では、天井高3m、床は30cmのフリーアクセスフロアとし、床吹き出しによる空調コントロールを可能とした。さらに構造体はもちろん外装カーテンウォールは阪神・淡路大震災級の地震にも耐えうる建物とした。

施工面では旧跡地が以前は運河だったことで軟弱地盤であり、その掘削に伴う山止め壁の変形と周辺地盤の沈下への配慮を行ったほか、各棟接続部分の湧水処理対策、JR線への飛散物対策を実施した。また、ピーク時には1日500人を超える作業員への安全衛生活動も徹底した。

ダイビルでは建設計画の実施とともにテナント誘致活動にも取り組み、大阪市内の主要ビジネス地区で250坪以上のオフィスを賃借しているテナントすべてに誘致活動を展開するローラー活動を行い、最終的にキヤノン販売(現キヤノンマーケティングジャパン)やコンパック・コンピュータ(現ヒューレット・パッカード)などの入居が決定した。

2000(平成12)年5月、梅田ダイビルは完工を迎えたが、それにより梅田はオフィスビル、ホテル、マスコミ、文化施設、病院など多様な都市機能を備えた、新しい大阪の顔としてさらに進化していくことになった。