
第3章 発展期
1958
1988
第3節 企業体質の強化
3 外債の発行
1984(昭和59)年3月26日、当社は初めての外債であるスイス・フラン建ての転換社債を発行した。1982年3月に発行した国内転換社債に続くこの外債は淡路町ダイビル、三田日東ダイビルの建設資金の一部に充当するためのもので、発行条件は発行総額4000万スイス・フラン(邦貨換算約42億6500万円)、利率2.125%、1989(平成元)年3月31日満期であった。転換条件は転換価額を365.5円とし、1スイス・フラン=106.62円の固定換算率でスイス・フランから円貨に換算したが、1984年5月1日から始まった転換請求は予想以上に順調に進み、1985年7月2日までに全額の転換が完了した。転換によって新たに株式が発行されたことで、1985年7月末時点で資本金は57億234万6213円となった。
主幹事スイスユニオン銀行、日系副幹事野村スイス、住友ファイナンスのほか現地銀行4行の総額個別買取引受けによる私募の形式をとって発行されたこの外債によって、当社はクーポンレート2.125%という国内金融市場では望めない低金利で資金を導入することができた。それだけでなくよりグローバルな視点で政治、経済情勢を注視しながら資金調達の知見が得られたことは当社にとって大きな成果となった。
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編