
第5章 変革期
2004
2023
第1節 商船三井による連結子会社化と経営計画の推進
3 海外および地方への進出
2010(平成22)年5月に策定された中期経営計画「“Daibiru-3D”プロジェクトPhase-Ⅱ」に掲げられた「成長市場への進出」の一環として海外市場への進出を図った。2011年4月にベトナムのホーチミン市に最初の海外拠点を開設、2012年1月にはホーチミン市の中心に位置するオフィスビル「サイゴン・タワー」を取得し、本格的に海外での事業を開始した。
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サイゴン・タワー
2018年8月には、その後に策定された中期経営計画「“Design100”プロジェクトPhase-Ⅱ」に基づき、ベトナムに続く第2の海外プロジェクトとして豪州のシドニーでの投資を決定し、シドニー中心地でのオフィス開発プロジェクトを開始した。
国内においては関西および首都圏での事業展開を進めてきた当社だったが、「“Design100”プロジェクトPhase-Ⅱ」の中に「投資対象の拡充」として地方中核都市での投資拡大が盛り込まれたことから、札幌や仙台、名古屋、広島、福岡といった都市への進出の機会を探っていた。2019(令和元)年11月に札幌市の中心地にあった「PIVOT」「ペンタグラムビル」「桂和MTビル」の3物件を取得し、「ダイビルPIVOT」「ダイビルPIVOT西館」「ダイビルPIVOT南館」と改称した。
当社は2010年代から2020年代にかけて「オフィスビル」「商業ビル」「海外」「地方」という4つの事業分野を持つ総合的な不動産企業として存在感を高めていくことになった。
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編