第5章 変革期

2004

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2023

第5節 社会との共生

8 ブランド構築プロジェクトの開始

当社は1989(昭和64)年に「ダイビル」というコミュニケーションネームの使用を開始し、1991(平成3)年に社名をダイビル株式会社に変更してCIを導入したが、それでも首都圏における知名度・認知度が十分に高まったとは言えなかった。そこで新たな取り組みとしてダイビルのブランドの構築を推進することとし、2012年6月にブランド戦略推進プロジェクトをスタートさせ、ブランド力の向上にむけた取り組みを開始した。その一環として首都圏を中心に日経新聞や各種広告媒体、東海道新幹線を利用し、「ビルはビルでもダイビルです。」をキャッチフレーズとする広告活動を行った。2013年の創立90周年でも同じキャッチフレーズを使った新聞広告により認知度の向上を目指した。

  • ビルはビルでもダイビルです。

    「なんか好き」なビルをつくる。ダイビル

2019(令和元)年7月にはブランド構築をさらに加速させるためブランド戦略委員会を発足させ、事業環境が大きく変わる中でダイビルブランドのあるべき姿についての検討を開始した。ブランド戦略委員会では、行動宣言ワークショップを発足させたほか、社長を囲むラウンドテーブル、社内SNSであるYammerを開設し、活動を本格化させた。社内向け施策では「声をダイに!プロジェクト」をプロジェクト名として告知動画・ポスターの制作による周知を図り、ダイビルはどうあるべきか、ダイビルは何を目指すべきか、そしてダイビルは人々からどのように見られるべきかについての議論を深めていった。

2022年10月、当社はより一層のブランド強化を図るため、「『なんか好き』なビルをつくる。ダイビル」をキャッチコピーとする新広告の展開を開始した。新広告では、人々の価値観や働き方がますます多様化する今後においても、機能性や合理性を超えて各人各様の気持ちに応えるビルや街づくりを志向していくことを表現した。また、当社が提供するビルやホテル、商業ビルなどで働く人や訪れるすべての人にもっと愉しさや誇りを感じてほしい、そのような気持ちを街づくりにつなげたいという思いを込めた。