
第5章 変革期
2004
2023
第2節 拡大する事業
12 札幌への進出
当社は2018(平成30)年4月に策定した中期経営計画「“Design100”プロジェクトPhase-Ⅱ」において、投資対象の拡充の一環として地方での事業展開を図った。進出先としては札幌のほか、仙台や名古屋、広島、福岡などが対象となったが、①北海道ブロックの中心であり、経済や人口の集中度が高い、②観光資源の多い北海道の玄関口として国内・インバウンドともに強い需要が見込める、③北海道新幹線延伸や札幌オリンピックなど今後もイベントが目白押し、といった理由から最終的に札幌を進出先とした。
2019(令和元)年11月、札幌市中心部において「PIVOT」「ペンダグラムビル」を中心街ビルおよび個人所有者3人から、「桂和MTビル」を桂和商事から取得した。3物件とも大型百貨店や大型専門店、ブランドショップなどが集積する札幌市の伝統的な商業エリアに位置し、将来的な再開発による発展が期待でき、当社の「ビルを造り、街を創り、時代を拓く」という経営理念にふさわしい立地であった。
2020年1月には将来の再開発に向けて地域との連携を強化するとともにマーケット情報の収集力を高めるため、札幌事業室(現札幌事業部)を開設した。
その後、2021年7月に三越伊勢丹やパルコなど周辺地権者28社の幹事会社として札幌市に対して地区計画を提案し、これが採用され条例化もされたことが契機となり、再開発事業が一気に進むこととなった。これを受け、2022年5月に3物件の閉館を決定した。2023年5月に「ダイビルPIVOT」および「ダイビルPIVOT西館」を、同年10月に「ダイビルPIVOT南館」を閉館し、新ビル建設に向けたプロジェクトを進めている。
物件概要 | ダイビルPIVOT |
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所在地 | 札幌市中央区南2条西4丁目 |
竣工年月 | 1969(昭和44)年8月 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造 |
規模 | 地上9階、地下3階 |
敷地面積 | 2,790m2(844坪)(ダイビルPIVOT西館と同一敷地) |
延床面積 | 20,814m2(6,296坪) |
物件概要 | ダイビルPIVOT西館 |
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所在地 | 札幌市中央区南2条西4丁目 |
竣工年月 | 1985(昭和60)年12月 |
構造 | 鉄骨造 |
規模 | 地上3階 |
敷地面積 | 2,790m2(844坪)(ダイビルPIVOTと同一敷地) |
延床面積 | 214m2(65坪) |
物件概要 | ダイビルPIVOT南館 |
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所在地 | 札幌市中央区南2条西4丁目 |
竣工年月 | 1969(昭和44)年8月 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
規模 | 地上7階、地下2階 |
敷地面積 | 323m2(98坪) |
延床面積 | 2,567m2(777坪) |
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編