
第4章 拡充期
1989
2003
第3節 災害対応とリスクマネジメント
2 当社の災害対策
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耐震性を高める補強をした虎ノ門ダイビル
災害大国ともいえるわが国は多くの天災に見舞われた。大地震だけでなく、台風や集中豪雨も幾度となくわが国を襲い、各地に甚大な被害をもたらした。そういった事態を踏まえ、当社は高い耐震性を備えたビルの建築に加え、新たに保有したビルの耐震工事を進めた。その一つが2000(平成12)年2月に取得した新宿ダイビルの耐震補強工事であり、2001年5月に着工された工事では各種の補強がなされ、2002年2月に完了した。以降もBCP(事業継続計画)の観点から各ビルの災害対策を進め、2005年に取得し2009年に改修された虎ノ門ダイビルでは、耐震性を高めるため耐震ブレースを炭素繊維巻で補強したほか、2015年3月に完工した新・新ダイビル(のちに新ダイビルに改称)では、「発電機による電気供給時間の延長/24H→72H」「4階大会議室の一部回路(照明・コンセント)の発電機回路化」「トイレの自動水洗、大小便器の発電機回路化」「10日間の緊急排水槽の設置」などを実施した。
さらに災害対策をより総合的に実施していくため、2006年10月に安全・危機対策委員会を発足させ、オフィスビルの安全性や危機対応についての取り組みを本格化させた。同委員会では、「安全・危機対策の基本方針の策定および体制の整備に関する事項」「安全・危機対策の実施に関する事項」「危機の再発防止措置に関する事項」「その他安全・危機対策に関する事項」についての審議と協議を行うこととした。
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編