
第5章 変革期
2004
2023
第3節 海外での事業展開
1 ベトナムでの事業展開
当社は2010(平成22)年5月、中期経営計画「“Daibiru-3D”プロジェクトPhase-Ⅱ」においてアクションプランの一つに「成長市場への進出」を掲げたが、その一環としてアジアでの賃貸オフィスビル事業を展開した。最初の海外拠点として2011年4月、東南アジアで3番目に人口が多く、うち約60%が30歳以下の若者だという人口構成に加え、高い経済成長、親日的で勤勉な国民性を持つベトナムを選んだ。同国最大の都市であるホーチミン市に駐在員事務所を開設し、2012年1月、ホーチミン市の中心部に位置するAクラスオフィスビル「サイゴン・タワー」(地上18階・地下1階)を所有するSaigon Tower Co.,Ltd.(STC)のホールディングカンパニーJentower Limitedの株式を取得し、STCをDaibiru Saigon Tower Co.,Ltd. に名称変更し、連結子会社とした。
2014年12月には北部ハノイ市中心部に位置するオフィスビル「コーナーストーン・ビルディング」を所有するVIBANK-NGT Co.,Ltd.(現Daibiru CSB Co.,Ltd.)を連結子会社化し、ベトナムにおける第2の投資先とした。同ビルは、官公庁などが集積するハノイ市ホアンキエム区中心部のビジネスエリアにあり、ベトナム財務省と中央銀行に隣接する。商業の中心地であるホーチミン市に続き、首都ハノイ市でもオフィスビルを取得することになり、ベトナムを代表する2大都市で日系企業を含むグローバル企業に良質な賃貸サービスを提供することになった。
さらに2021(令和3)年6月にはベトナムにおける3棟目として、同国でオフィスビル開発プロジェクトを進めるCATGO INVESTMENT JOINT STOCK COMPANY(CATGO社)への出資を行った。本プロジェクトではハノイ中心部の北西約6km、タイ湖西側に位置する「STARLAKE地区」内に地上16階、地下2階のオフィスビルの開発を進めている。
なお、当社の海外事業は当初経営戦略室が担ってきたが、事業の進展に伴い2017年12月に新たに海外事業室(現海外事業部)を新設し、同室が所管することになった。
物件概要 | サイゴン・タワー |
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所在地 | 29 Le Duan Boulevard, District1, Ho Chi Minh City, Vietnam |
竣工年月 | 1996(平成8)年12月 |
規模 | 地上18階、地下2階 |
敷地面積 | 1,930m2(584坪) |
延床面積 | 17,986m2(5,441坪) |
物件概要 | コーナーストーン・ビルディング |
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所在地 | 16 Phan Chu Trinh Street, Hoan Kiem District, Hanoi, Vietnam |
竣工年月 | 2013(平成25)年6月 |
規模 | 地上14階、地下3階、塔屋1階 |
敷地面積 | 4,942m2(1,495坪) |
延床面積 | 48,494m2(14,669坪) |
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編