
第5章 変革期
2004
2023
第6節 創立100周年とその先に向けて
7 虎ノ門ダイビルイーストの信託受益権取得
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虎ノ門ダイビルイースト(旧虎の門三井ビルディング)
2023(令和5)年12月、虎の門三井ビルディングの信託受益権を取得し、ビルの名称を「虎ノ門ダイビルイースト」と改めた。同ビルは周辺で大規模再開発が進み、東京ビジネスエリアでのプレゼンス・競争力が向上している虎ノ門エリアに位置する。また、交通アクセスに優れ、東京メトロ銀座線虎ノ門駅から徒歩1分、千代田線霞ケ関駅から徒歩5分の好立地にあり、高い競争力を有している。不動産取得環境が厳しさを増す中で、虎ノ門という一等地が取得できる絶好の機会となったのである。同ビルは当社が所有する虎ノ門ダイビル(本案件に伴い虎ノ門ダイビルウエストに名称を変更)と隣接し、同一街区に位置しているため、両ビルともに当社の安定収益に寄与することが見込まれる。もともと虎ノ門ダイビルイーストこと虎の門三井ビルディングは、1970年に三井不動産と朝日土地興業が合併し、三井不動産が当該敷地を承継、1972年に竣工したものである。一方、虎ノ門ダイビルウエストこと商船三井ビルディングは、1936年、南満州鉄道東京支社ビルとして竣工、戦後には米国大使館別館となっていた土地を三井不動産が1973年に落札し、1979年に新たに竣工したものである。先に竣工した虎の門三井ビルとともに、一街区としての総合設計制度が適用され、あたかもツインビルのような外装の統一感を誇ったのである。そうした歴史的背景を踏まえ、将来においても主要幹線道路(外堀通り・新虎通り)に面した街区一体での再開発を視野に入れており、長期的な当社保有資産のバリューアップを目指していく。
物件概要 | 虎ノ門ダイビルイースト(旧虎の門三井ビルディング) |
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所在地 | 東京都千代田区霞が関3-8-1 |
竣工年月 | 1972(昭和47)年9月 |
構造 | 鉄骨造 |
規模 | 地上 17 階、地下 2 階 |
敷地面積 | 7,901㎡(2,390 坪)※ |
延床面積 | 23,606㎡(7,141 坪) |
※虎ノ門ダイビルウエストと一体敷地で取得対象は上記のうち共有持分の3,249 ㎡(983 坪)相当となる。
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編