
第1章 草創期
1923
1944
第1節 会社創立
1 大阪商船による新社屋建設計画
大阪商船の設立当時、陸上で働く従業員は本支店合わせて120人前後であったが、事業の飛躍に伴って従業員の数も次第に増加していき、明治時代は富島町の社屋を増築することでそれに対応した。大正時代の第一次世界大戦の好況期には戦争関連物資の輸出ブームが起き、わが国経済界は大活況期を迎え、なかでも海運業界の繁忙ぶりは顕著で、大阪商船の航路も拡大の一途をたどった。それに伴い、従業員の数も飛躍的に増加し、富島町の社屋では収容できなくなりつつあった。
こうした背景から浮上したのが新しい社屋の建設計画であった。本来なら富島町の既存社屋の建て替えが検討されるべきであったが、市の中心部に土地を求め、社屋を新築することが計画された。船着場に近いことは業務には便利ではあるが、船舶が巨大化し、遠洋航路が発展したことで必ずしも富島に立地する必要がなくなっていた。むしろ都市の中心地に社屋を構え、綿業者をはじめとする取引先との交流を深める方が望ましいとされた。大阪の経済人との交渉を重ねようとすると富島という土地はあまりに不便であった。
大阪商船は新天地を大阪市内の中心街に求めた。
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1923 1944 草創期
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第2節 ビル事業開始
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第4節 戦時下での事業展開
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1945 1957 復興期
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第2節 ビル建設の再開
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1958 1988 発展期
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第2節 M&Aによる事業拡大
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第3節 企業体質の強化
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1989 2003 拡充期
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第2節 CIの導入と社名の変更
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第3節 災害対応とリスクマネジメント
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2004 2023 変革期
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第3節 海外での事業展開
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第4節 企業体質のさらなる強化とグループの再編